2007 Fiscal Year Annual Research Report
占領期の諸言説分析による「戦後日本社会」形成に関する学際的枠組みによる共同研究
Project/Area Number |
19320107
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
谷川 建司 Waseda University, 政治経済学術院, 准教授 (10361289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 武利 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30098412)
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
宗像 和重 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90157727)
御代川 貴久夫 一橋大学, 社会学研究科, 教授 (40078598)
土屋 礼子 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (00275504)
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Keywords | 占領期 / 新語 / 雑誌 / シソーラス / 戦後日本社会 |
Research Abstract |
本研究課題の研究計画の根幹として、日本の占領期における諸言説を最もまとまった形で保持している「プランゲ文庫」の現物にあたって調査するという目的のため、当該資料が保存されている米国メリーランド大学マッケルディン図書館に赴くことは必須となうている。日本国内には当該資料のマイクロフィルム版が存在するものの、画質が悪くてしばしば判読不能であるため、現物を直接調査するメリットは計り知れないからである。本研究課題に共同で取り組んでいう研究者メンバーは、研究代表者・研究分担者・研究協力者・研究支援者を合わせて総員で13名おり、その13名の中で競争原理を導入した結果、各自の研究の進捗状況を勘案して2007年度は6名が同大学に調査のため赴いた。また2名の分担者は、それぞれ本研究課題にかかわる打ち合わせや研究会への出席のために旅費を使った。 学際的枠組みでの共同研究という特徴を最大限に生かすため、またそれぞれの研究間の有機的関連性が希薄な単なる寄せ集めの研究結果に陥らないため、13名のメンバーで頻繁に意思疎通を行なうことが必要であり、そのため二月に一回の頻度で進捗状況を確認し、情報を共有し合うための研究会を開催した。さらに、最終的な成果としての「占領期新語集」を編むための準備段階の作業として、13名のメンバー全員が編者もしくは執筆者の形で参加している企画としての『占領期雑誌資料大系』(岩波書店より2008年刊行開始)への資料選定作業も同時に進め、そのプロセスを通じて本研究課題のための用語収集作業がはかどり、最終年度へ向けての十分な蓄積がなされつつあることが、研究会におけるメンバーの報告を通じて明らかとなった。加えて、メンバー各自が占領期の新語をピックアップし、またその背景を把握するために必要と考えられる書籍・資料の収集も、初年度である2007年度は大きな収穫があった。
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Research Products
(3 results)