2009 Fiscal Year Annual Research Report
近世ヨーロッパの戦争から見る国家とアイデンティティの形成に関する総合的研究
Project/Area Number |
19320119
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
渋谷 聡 Shimane University, 法文学部, 教授 (30273915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
指 昭博 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (90196197)
井内 太郎 広島大学, 文学研究科, 教授 (50193537)
小山 哲 京都大学, 文学研究科, 教授 (80215425)
佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 准教授 (70265966)
古谷 大輔 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (30335400)
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Keywords | 国際研究者交流 / 西洋史 / 戦争 / 国家 / アイデンティティ |
Research Abstract |
本研究計画は、以下の2点を中心に、追究を進めてきた。1)近世ヨーロッパにおける諸国家の有り様(複合国家と諸国家体系)の形成について、戦争の視角から明らかにする。2)アイデンティティ(自国への帰属意識や敵国意識)の形成について、戦争の視角から明らかにする。 過去2年間の成果をふまえ、3年間の研究期間の最終年度にあたる平成21年度においては、最終の総括を行うことに重点をおいた。1)そのための取り組みとして、海外の研究協力者である、J・ブルクハルト、W・E・J・ウェーバーの両氏の協力をえて、シンポジウム「近世ヨーロッパにおける平和の諸相」(11月10、11日)を、ドイツ・アウクスブルク大学ヨーロッパ文化史研究所において開催し、補助事業者が各自の研究成果にもとづく報告を行った。本シンポジウムでは、両氏を含むドイツの研究者による報告も行われた。日欧双方から提起された報告を素材として、活発な情報と意見の交換を行うことができた。2)このシンポジムへの参加に加えて、補助事業者各自はヨーロッパでの資料収集、学会等への参加などを軸にしながら、研究を発展させた。3)3年間にわたる研究期間中に開催したシンポジウム等のうち、主要な3つの研究集会(前記シンポジウム報告を含む)での報告内容をもとにして、冊子体の研究成果報告書(和文版、欧文版)を作成することで、研究成果全般にわたる総括を行った。今後は、本報告書をもとにして研究課題に関する書籍の刊行を目指して行く。
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Research Products
(11 results)