2009 Fiscal Year Annual Research Report
第3次フードレジーム下の対日農産物・食料輸出の展開と当事国農業・流通への影響
Project/Area Number |
19320134
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
荒木 一視 Yamaguchi University, 教育学部, 准教授 (80254663)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高柳 長直 東京農業大学, 国際食料情報学部, 准教授 (60226933)
川久保 篤志 島根大学, 法文学部, 准教授 (50314612)
横山 智 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30363518)
後藤 拓也 高知大学, 教育研究部・人文社会科学系, 准教授 (00452798)
|
Keywords | 地理学 / 農業経済学 / 農林水産物 / フードレジーム / 農産物貿易 |
Research Abstract |
グローバルな農産物・食料貿易が展開する中で,わが国の農産物輸入がどのような貿易パターンを形成し,国内農業や国内農産物流通にどのような影響を与えてきたのか。その一方で,対日輸出国の農業と流通体系にもどのような影響を与えてきたのかの解明を目指し,国内外での調査を実施した。個別の具体的内容は以下の通りである。 荒木は台湾の青果物卸売市場での調査に関係機関での資料収集を行い台湾の農産物流通の解明に取り組んだ。また,中国については補充調査を行うとともに,前年度までの成果の取りまとめを行った。高柳は鹿児島県において国内農業振興のための環境対応に関わる実態調査を実施するとともに,イタリア調査のとりまとめを行った。川久保は非日系(豪州・米国・ブラジル系)企業の経営について調査し,豪州の牛肉産業(肥育場・食肉処理場)に直接投資した日系企業の特徴を浮き上がらせることに取り組んだ。また,対日輸出を目的に1990年代以降に豪州で増産が進んだ穀物肥育牛肉の消費が豪州国内でも増加している背景についても調査した。横山はタイの農村において,現地の農産物加工企業とエダマメおよびショウガを契約栽培している農家71世帯に対する質問票調査と農地ローテーションに関する調査,農家と企業の間でショウガを仲買するブローカー4名に対する聞き取り調査,ならびに日本輸出向けのショウガ加工品を生産している現地工場の視察と原料仕入れ先と仕入れ方法に関する調査を実施した。後藤は日系冷凍食品企業2社の事例から,2000年代以降の中国製冷凍食品の品質問題が頻発する中での現地生産拠点の再編成を検討した。
|
Research Products
(19 results)