2007 Fiscal Year Annual Research Report
現代海洋法制度の動態的分析とその理論的再構成-法史的分析をふまえて
Project/Area Number |
19330011
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
吉井 淳 Meiji Gakuin University, 国際学部, 教授 (30125687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 高嶺 近畿大学, 法学研究科, 教授 (30004154)
坂元 茂樹 神戸大学, 法学研究科, 教授 (20117576)
田中 則夫 龍谷大学, 法務職研究科, 教授 (40148391)
深町 公信 熊本大学, 法学部, 教授 (00199168)
古賀 衛 西南学院大学, 法学部, 教授 (40128640)
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Keywords | 国際法 / 海洋法 / 排他的経済水域 / 大陸棚 / 領海 |
Research Abstract |
平成19年度において,全体研究会を3回,東京で2回,京都において1回開催し日本と海洋法の問題に関し報告と討論を行った。報告の具体的なテーマは,「公海上での無国籍船・不審船の取り締まり」「国際航行利益の確保と沿岸国,利用国の協力」「国際海峡,群島水域における武装強盗の取締」[公海への沿岸国管轄権の拡大」,[公海上の船舶での犯罪に対する刑事裁判権の行使]「公海漁業の規制」「島・岩礁の法的地位」であり,19年度の計画において報告予定のものをすべて処理することが出来た。これらの報告と研究会での議論を基礎に,現在「日本と海洋法の間題」(仮題)の出版に向け準備を行っている。本年末までの出版を予定している。 本年度の研究テーマである「海洋法と国際社会の組織化」に関しては,既に3月に行った研究会において「国連諸機関による海洋法条約の実施乏発展」「海洋法裁判所による海洋法条約の発展」の報告が行われ,以後「海洋汚染の防止」「地域共向体による海洋法条約の適用と調整」等の報告が行われる予定である。海外の海洋法研究者との交流に関しては,中国海洋法学会との第2回目のワークショップを昨年10月に京都の龍谷大学で開催した。中国海洋法学会関係者,本研究会関係者のみでなく,学生の聴講もあリワークショップは充実した内容のものであった。本年度も第3回目のワークショップを秋頃,中国において開催する予定で,中国海洋法学会と現在調整中である。研究者間のネットワークの強化に関してほ引き続き検討する。
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