Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 融 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (00242066)
伊藤 武 専修大学, 法学部, 講師 (70302784)
岡山 裕 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (70272408)
藤田 由紀子 専修大学, 法学部, 准教授 (00338584)
伊藤 正次 首都大学東京, 大学院・社会科学研究科, 准教授 (40347258)
|
Research Abstract |
本研究は,先進デモクラシー諸国の経済政策形成過程における専門性の役割を解明することを目的としている。すなわち,(1)デモクフシーはいかにして専門家を受け入れるのか,(2)専門性は,どのようなエージェントや制度によって政策形成過程に組み込まれているか,(3)専門性はいかなる政治的意義を有するか,といった諸問題について,通時的比較(時系列的歴史的な発展と変容)と共時的比較(地域横断的比較)を組み合わせることによって検討を加えることとしている。 19年度は,研究初年度として実証的,理論的な基礎作業を行った。研究代表者,分担者が各自のテーマに関する実証的研究を行うと同時に,専門性をめぐる理論の基盤についても検討を進めた。具体的には,各自対象地域の現地調査とその理論的分を進めると共に,ほぼ2ヶ月に1度研究会を開催して,その都度各自報告を行いながら,進捗確認と全体の理論的理解の共有を図った。 各国の実証碇究については,研究代表者である高橋直樹のとりまとめの下,研究分担者各自が国内外の現地調査を行いながら,推進した。局橋は英国における専門家と政治家の関係について,苅田真司は日米欧の社会科学の制度化について,岡山裕は米国連邦準備制度の展開過程について,伊藤正次は日本における専門家の助言制度について,川嶋周一はヨーロッパ共通農業政策について,伊藤武はヨーロッパにおける中央銀行テクノクラートについて,藤田由紀子は地方自治体における専門家の日英比較について,内山融は日英米のマクロ経済政策の比較について,鹿毛利枝子はNGOの日米比較について,各々研究を行った。また,本研究では,杉之原真子,天野拓の2名の研究協力者の支援を受けた。杉之原は日米の融交渉についての分析を,天野は米国の医療政策についての分析を行った。
|