2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330036
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
三船 恵美 Komazawa University, 法学部, 教授 (40312110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天児 慧 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (70150555)
堀本 武功 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (40364872)
小笠原 欣幸 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 准教授 (20233398)
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Keywords | 中国 / 周辺 / インド / 台湾 / 中央アジア・西アジア / 多国間戦略 / 国際関係 / 安全保障 |
Research Abstract |
本研究の目的は、東南アジアから南アジア・中央アジア・西アジアにかけての帯状の地域を「中国の周辺」として位置づけ、中国と「周辺地域」との関係構造と戦略を体系的に分析することと、各地域戦略を比較研究することです。交付申請書に、アジアを分かれた地域としてではなく、融合化が進むアジア全体としてとらえていく必要があると論じたように、個々の周辺地域のみならず、周辺全体を理解し、個々の地域の特徴を抽出しながらも、周辺全体に対する中国の外交戦略を理解する必要があります。また、個々の地域戦略を比較検討することで、特定の地域における周辺戦略の特殊性がみえてくることになります。本研究計画は、以上のような学術的関心から、中国と、東南アジアから南アジア・中央アジア・西アジアにかけての中国の周辺地域との関係構造と戦略に関する体系的な分析を計画しました。中国のグローバルな台頭が指摘されていながらも、その動向・戦略・影響について、中国と「各」地域・国との視点からのものが多く、その体系的な学術研究はこれまで極めて少ないと言えます。また、そのような体系的な研究を個々人によって行うことは、極めて難しいことです。本研究プロジェクトの本年度の活動では、こうした体系的な研究成果について、国内研究会で議論を深めました。また、インド・デリーにおける国際シンポジウムでその知見をさらに深めました。さらに、それらの成果を広く世界に問うために、本プロジェクトの全メンバーが2008年に英語で論文を執筆し、2009年3月現在、イギリスでの刊行のために交渉を進めています。2008年までの研究成果が2009年に公表されることで、日本のみならず、世界にその成果を問うことで、来年度以降の研究を更に深めることができます。また、中国外交ならびに国際関係の研究において、本プロジェクトの研究成果が貢献できることになります。
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Research Products
(25 results)