2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本に於けるサービス産業の比重増加に芸術関連サービス産業が及ぼす役割の時系列解析
Project/Area Number |
19330046
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
周防 節雄 University of Hyogo, 神戸学園都市学術情報館, 教授 (90162841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 芳郎 青森公立大学, 経営経済学部, 教授 (30002976)
永山 貞則 (財)日本統計協会, 研究部, 顧問 (60208056)
若松 美黄 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (60114154)
西郷 浩 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00205626)
勝浦 正樹 名城大学, 経済学部, 教授 (70224467)
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Keywords | 統計調査 / 文化経済学 |
Research Abstract |
政府の各種政策は、立案過程の合理性とその政策結果の評価が、より一層求められるようになってきた。文化政策については、政策対象が文化価値という抽象的なものであるために、従来、統計的計量分析が難しいと考えられており、政府統計としてこの方面の統計データが体系的に十分整備されてきたとは言えない。この点を補うために、本研究は、政府の文化芸術行政のための基礎的統計データの整備とその分析を目的としている。本研究プロジェクトは「芸術家調査」班と「国勢調査ミクロ統計分析」班から成る。 (1)「芸術家調査」班 プロの舞台演奏芸術家を対象とした「芸術家調査」の実査を行った。実査に当たっては、各種芸術家名鑑を利用して、最新情報の芸術家母集団リストとなる芸術家データベースを構築し、郵送調査用の個人宛の名簿整理を行った。実査は、芸術家の「生活実態調査」と「経歴調査」の二種類の調査票で郵送調査法により行った。また、オーケストラ連盟、オーケストラ協議会、東京二期会、関西二期会へ出向き、ヒアリングを行い、調査協力依頼をお願いするとともに、音楽実演家の生活実態をつぶさに調査した。 これと平行して、これまで15年間に5年ごとに行った4回の芸術家調査データの再整備を始めた。その際、これまで紙媒体で保管していたアンケート調査票の原票を、スキャナを使って全て画像データに変換した。これにより、物理的にかなりのスペースを占めていた原票の廃棄が可能になったのと同時に、調査データのデータベースとの突き合わせが瞬時に行えるようになり、データベースの再構築作業効率が飛躍的に向上した。 (2)「国勢調査ミクロ統計分析」班 国勢調査の目的外使用申請のための準備として、公表されている政府統計(国勢調査、就業構造基本調査、事業所・企業統計調査、サービス業基本調査、特定サービス産業実態調査など)を検証した後、目的外使用申請手続きの書類作成に必要な調査項目、結果の表章形式の検討を行った。実際の目的外使用申請は研究2年目の2008年度に行う。
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Research Products
(5 results)