2008 Fiscal Year Annual Research Report
社会経済システム設計における社会的経済・社会関係資本の貢献に関する日欧比較研究
Project/Area Number |
19330064
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
今村 肇 Toyo University, 経済学部, 教授 (70176501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 昌宣 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30271456)
駒村 康平 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (50296282)
塚本 一郎 明治大学, 経営学部, 教授 (90274571)
加賀見 一彰 東洋大学, 経済学部, 准教授 (50316684)
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Keywords | 社会経済システム / 社会的経済 / 社会関係資本 / 組織のガバナンス / インセンティブ / co-production / 市民と自治体の協働 / 社会的企業 |
Research Abstract |
本年度は、欧州および北米(仏・スウェーデン・イタリア・英国・カナダなど)における社会的経済が、地方政府および営利企業との協働によって実現される社会サービス供給の文献・公表統計・実態調査などによる研究を進めた。欧州および北米における社会経済のあり方、政策執行のあり方の中で、社会的経済が地域の社会サービスにおいてどのように位置づけられ、政策を補完・代替しているかを比較検討した。とりわけ「人材」と「資金」の2つを重点的に、社会サービス供給のための人材供給・人材育成をどの主体がどこまで担っているか、また営利・非営利・政府のセクターの壁を超えてサービス供給のマネジメントができる人材が育っているかを、国ごとに比較検討することを目指した。 社会的・協同経済および公共経済の重要な学会、CIRIEC International 27^<th> Congressに参加し、研究代表者が"Cross sector co-production to create highly demand matching services through coordinating human capitals among organizations of social econo my, for-profit and local government"を報告した。このほか、ICAのコンファレンスにも参加し、上記内容の情報やデータ収集をしつつ、日本の事例を紹介することで、比較検討の相手方を見つけるためのコミュニケーションを重ねた。 12月にはビクトール・ペストフを囲んでのコンファレンスやワークショップを開催して、社会的経済や社会関係資本の蓄積と対人社会サービス供給の質・量に関する、スウェーデンと日本の事例比較をするなどして、研究成果の公表とそれによる高次の交流を行った。
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