2007 Fiscal Year Annual Research Report
メディア環境の変容が世論過程に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
19330113
|
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
三上 俊治 Toyo University, 社会学部, 教授 (00114661)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 博介 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60131497)
竹下 俊郎 明治大学, 政治経済学部, 教授 (20163397)
仲田 誠 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (50172341)
川端 美樹 目白大学, 社会学部, 准教授 (50234117)
関谷 直也 東洋大学, 社会学部, 講師 (30422405)
|
Keywords | 議題設定 / 議題多様性 / ブログ / マスメディア / 参議院選挙 / 内容分析 / ワイドショー |
Research Abstract |
本年度は、参議院選挙における争点をめぐって、在来マスメディアおよびニューメディアから提供される政治情報が、利用者の議題設定や態度形成、集合的な世論過程に及ぼす影響を研究することとした。まず、参議院選挙における「メディア議題」とくに議題多様性の実態を明らかにするために、政治討論番組、ワイドショーの政治関連情報を1ケ月分収集した。そして、2番組に特化して、争点の内容、メディア別の争点顕出性(報道量の順位)などを分析すべく、コーディングシートを作成して、コーダーを用いて分析を行った。 マスメディア以外のメディアに関しては、ブログに注目して、既存マスメディアの情報が如何に利用されているのか、ブログ間の連関関係を中心に分析すべく、キーワードを、いくつか設定し、同期間においてブログデータの収集を行った。 また、有権者調査として、首都圏30km圏内に在住する20〜69歳の男女1400人をエリア抽出し、個別訪問留め置き法により調査を行った。調査内容は、場所別、時間帯別、メディア利用様式、メディア別の政治情報利用パターン、メディア接触の量と深さ、能動性、メディアからの情報・意見に対する信頼度、公共問題に関する争点顕出性(関心の高さ、重要度の評価)と意見・態度、選挙での投票意図、政党支持、一般的な政治意識などである。 これらの調査から、メディア議題、受け手の議題多様化、細分化を規定する要因をさぐるべく、分析を来年度以降も継続して行う。本年はその前提となる資料収集に重点がおかれた。
|