2007 Fiscal Year Annual Research Report
ホームレスに対する自立支援策の展開と支援の在り方に関する地域比較研究
Project/Area Number |
19330130
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中山 徹 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 教授 (40237467)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水内 俊雄 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 教授 (60181880)
福原 宏幸 大阪市立大学, 経済学研究科, 教授 (20202286)
嵯峨 嘉子 大阪府立大学, 人間社会学部, 講師 (30340938)
垣田 裕介 大分大学, 福祉社会科学研究科, 准教授 (20381030)
吉中 季子 大阪体育大学, 健康福祉学部, 助教 (70434800)
|
Keywords | 貧困問題 / ホームレス / 生活保護受給者 / 社会的排除 / 社会的包摂 / 自立支援 |
Research Abstract |
本研究で解明すべき点は、自立支援法の後半5年の検証と地域的特徴を踏まえた自立支援策の在り方を検討することである。研究の初年度である2007年度は、以下の調査・研究等を実施した。 1、自立支援法に基づく「実施計画」策定自治体に対する調査。大阪府の担当部局に対する聞き取り調査と北河内ブロックで唯一2006年度実施の厚生労働省全国調査対象である守口市域の野宿生活者(ホームレス)に対する分布図と生活実態調査(38人・回答率約50%)を実施し、現在、データ整理・分析中である。また、2007年厚生労働省実施のホームレスに関する全国調査の大阪府域データについて統計調査使用を厚生労働省に申請し使用許可を受け、「実施計画」策定自治体と策定していない自治体との違いなどについて分析を開始した。さらに大阪府泉北・泉南ブロックの巡回相談記録等について、現在、整理・分析中である。 2、「実施計画」を策定していない自治体における担当部局と野宿生活者(ホームレス)に対する生活実態に関する聞き取り調査を実施した。兵庫県尼崎市は、県下で最もホームレスが多い自治体となっており、2007年尼崎市で実施した悉皆調査の単純集計結果報告書(刊行済み)に引き続いて、詳細な分析を「悉皆調査-分析編」を近々中に刊行予定である。 3、定点観測のため資料収集と聞き取り調査を実施した。福岡県福岡市担当部局・すまいの会、北九州ホームレス支援機構などの支援組織等がそれである。 4、大阪府と大阪市におけるホームレス支援策の展開と政策評価について、継続的に資料収集をおこなった。 5、大阪府泉北・泉南ブロックの巡回相談のデータ収集と分析を引き続き継続して行った。 6、大阪市立大学都市研究プラザ等と連携して2008年2月6日「ホームレス自立支援から提起する新しいセイフティネットの構築」に関するシンポジュームを多くの支援団体の参加のもと開催した。 7、調査研究の進行状況やその成果に関して、大阪府大中山のサイトで情報発信を近々中に行う予定である。
|
Research Products
(6 results)