2007 Fiscal Year Annual Research Report
福祉コミュニティ形成に資するソーシャルワークの開発-ワーカー養成をめぐって-
Project/Area Number |
19330135
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
上野谷 加代子 Doshisha University, 社会学部, 教授 (40123583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武川 正吾 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (40197281)
小山 隆 同志社大学, 社会学部, 教授 (20195879)
山井 弥生 (斎藤 弥生) 大阪大学, 人間科学部, 准教授 (40263347)
空閑 浩人 同志社大学, 社会学部, 准教授 (90325431)
野村 裕美 同志社大学, 社会学部, 助教 (90411058)
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Keywords | 社会福祉 / 地域福祉 / 福祉コミュニティ / ワーカー養成 / ガバナンス / 国際比較 |
Research Abstract |
本年度は3年間の研究枠組みを確立するために、研究会(計6回)を通した情報と各研究者間の見解の共有、研究全体の方向性の確認を行った。一方、次年度に行う国際シンポジウムにむけて、海外の研究協力者との情報交換及び本研究における役割の明確化を図るために、2007年8月と2008年2月にアメリカ、スウェーデンを訪問し、今年度の研究の進行状況の確認を行った。 また、研究枠組みの確立を目指して、国内及び海外研究対象都市におけるヒアリング調査を実施した。島根県松江市では2007年9月、12月、2008年3月にヒアリング調査を蜜施した。大阪府茨木市では本研究会と共同で2007年に3回のワークショップ、2008年3月に地域福祉フォーラムを開催し、市内における実践の整理を行った。 ワーカー養成調査に関しては、アメリカ、イギリス、韓国の大学における養成カリキュラムのデータベースを作成し、これらの翻訳を通してワーカー養成における国際比較の枠組みの設定を試みた。 以上を通して、本年度は次年度以降の研究枠組みの確立を行った。近年めまぐるしく変化する地域におけるソーシャルワークの実践を、国内の先駆的な事例、海外の動向、養成課程の調査を通して分析枠組みを設定したことは、次年度以降の研究基盤を整えたことは大変意義がある。 また、2008年3月に厚生労働省から「これからの地域福祉のあり方に関する研究会報告書」が提出されたが、本研究会では、国際比較を通した本研究会独自の「地域福祉のあり方」の分析を予定している。今後の日本における地域福祉実践および政策に関する議論に寄与する意味でも、本研究による分析は重要である。
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