Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱口 佳和 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20272289)
石隈 利紀 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50232278)
松井 豊 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60173788)
大川 一郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241760)
岡田 昌毅 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10447245)
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Research Abstract |
今年度は3つの研究プロジェクトを実施した.研究1では,平成19年9月初旬〜10月末,平成20年2月〜3月末に若年無業者の親に対する意識調査を行った.調査内容は,(1)無業者自身の生活状況,心理行動傾向,(2)親自身の困難感,それに対する対処行動などであった.調査方法は国内の教育センター5カ所,サポートステーション・若年無業者就労支援施設18カ所に調査票配布を依頼し,該当者に個別配布密封回収形式で実施した.配布部数620部中170部が回収された(回収率27.4%).調査結果は現在分析中である. 研究2では,若年無業者の自立支援・社会参加の取組みを実施している13施設(地域若者サポートステーション7ケ所,若者自立塾6ケ所)の施設責任者と活動責任者に聞き取り調査を行った.調査実施時期は平成19年11月〜平成20年3月,調査内容は,取組み内容とその成果,利用者の属性・特徴,支援時の配慮,フォローアップなどである.現在,文字データ化された調査内容の整理・分類・分析中である.現時点で明らかにされた点は,(1)施設ごとに多様で特徴的な取組みがなされていること,(2)背景要因として施設責任者の支援理念や設立経緯・歴史,周辺環境等が関与していることである.今後の詳細な分析を通じて施設間に共通した支援のあり方やノウハウについて検討を行う. 研究3では,平成19年12月2日〜9日まで英国ノッティンガムを訪問し,英国におけるニート対策プログラムについて実地調査を行った.その結果,英国では,13歳〜19歳を対象としてキャリア支援を行っており,その主な特徴として,(1)Connectionsという教育,労働,心理,矯正など多方面の機関連携によるキャリア支援,(2)すべての子どもに対するPersonal Adviser,(3)ニートの状態にある子どもへの訓練,(4)障害がある子どもへの個別の支援があることが分かった.
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