2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330154
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
青木 紀久代 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10254129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 亜矢子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (50271614)
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10323130)
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Keywords | 学校メンタルヘルス / コミュニティアプローチ / 食育 / アウトリーチプログラム / 学校力 |
Research Abstract |
今年度の研究の目的は、(1)学校力を同定し、アセスメントシートを作成する。(2)地方自治体の支援対象を拡大し、前年度に続き食育と心の健康教育プログラムを行い、効果測定すること。(3)メンタルヘルスアセスメントツールを活用し、韓国との国際比較を行うことであった。そのための実践研究として、予防的介入、危機的介入、国際比較のためのベースライン調査を行った。 1. 予防的介入方略:食育を通して心の健康教育の向上を目指したプログラムの実践と評価を行った。支援を拡大し、前年度介入した小学校への2年次介入及び、介入校を増やして1年次介入と、10月末から約5ヶ月間、同時期に実施した。その結果、1年次介入及び2年次介入ともに児童の食態度の変化が見られ、2年次介入では、非実施群とは顕著に差が表れ、継続的介入の成果が見られた。介入時には各学校の教師へのインタビューを通して、学校力のアセスメントシートを作成し、妥当性を検討している。 2. 危機的介入方略:メンタルヘルスアセスメントツールを活用し、支援実践を拡大した。介入校の気になる子どもを数名選択し、授業中の様子をビデオに撮影し、映像を見ながら、ビデオカンファレンスを実施した。校長、教頭、担任らと当該児童の今後の方略を検討した。カンファレンスの意義が浸透しつつある。 3. メンタルヘルスの国際比較:アセスメントツールを活用した韓国との国際比較調査は、小学校3校を対象に調査を実施、調査票を回収後、結果の分析を進めている。
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