2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19330181
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Research Institution | Yamanashi Eiwa College |
Principal Investigator |
福本 みちよ Yamanashi Eiwa College, 人間文化学部, 准教授 (40387410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木岡 一明 名城大学, 大学院・大学・学校づくり研究科, 教授 (10186182)
加藤 崇英 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 主任研究員 (30344782)
藤井 佐知子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50186722)
雲尾 周 新潟大学, 大学院・現代社会文化研究科, 准教授 (30282974)
高妻 紳二郎 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (20205339)
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Keywords | 学校評価 / 教育の質の保証 / 学校支援システム / 第三者評価 / 比較研究 |
Research Abstract |
本研究の主眼は、自己評価・学校関係者評価(外部評価)・第三者評価という3つの評価による効果を、教育の質の保証という観点から検証していくことにある。そのためには、(1)この3つの評価がどのように連動するのか、(2)各評価から出された評価結果をどのように次への改善に向けたアクションに結びつけていくのか、(3)この3つの評価が連動した評価システムを効果的に機能させるために必要な条件整備とはどのようなものか、といった日本の各学校や教育委員会が抱える現実的課題に、理論的実証的に取り組んでいく必要がある。これまでの研究成果により、イギリス、ニュージーランド、ドイツ、フランスといった各国における自己評価と外部評価、第三者評価の実施実態、並びに評価の実施に伴い必要とされる諸施策(学校改善支援システムの構築、評価者表制等)の特質や構造、機能については明らかにしてきた。これらの研究結果をもとに、評価システムの導入による効果とその効果を最適化していくためのサポートシステムを教育の質の保証という観点から分析し、日本の公教育システムを再構築するための課題を析出することを本研究の目的とする。 平成19年度においては、第一に国内外の学校評価に関する理論研究を整理した。第二に、先進的に第三者評価システムを導入し、実態との齟齬やトラブルを経験しながら10年以上にわたってシステム修正を重ねてきたニュージーランドに焦点を当て、その改善モデルがいかなる効果を上げてきたのかという点について質問紙調査を実施すべく、ニュージーランド教育研究所主任研究官のCathy Wylie博士の指導助言を仰ぎつつ、質問紙案の作成を行った。
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