2007 Fiscal Year Annual Research Report
学士課程教育のアウトカム評価とジェネリックスキルの育成に関する国際比較研究
Project/Area Number |
19330190
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
濱名 篤 Kansai University of International Studies, 教育学部, 教授 (90198812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜名 陽子 関西国際大学, 教育学部, 教授 (60164919)
川嶋 太津夫 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20177679)
川島 啓二 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (50224770)
吉田 文 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (10221475)
吉原 恵子 兵庫大学, 健康科学部, 教授 (80341030)
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Keywords | ジェネリックスキル / コンピテンシー / アウトカム評価 / 学士課程教育 / 学習到達目標 |
Research Abstract |
本研究では、大学卒業者が卒業時点において社会で共通して求められる能力・態度・価値観等々の習得を目指す概念であり、高等教育の成果指標として有効性が論じられているジェネリックスキルの育成に注目し、その修得についてメカニズムと具体的な育成方法を明らかにすべく、文献調査、海外訪問調査を中心に初年度の研究を進めた。初年度の研究成果として、第一に、ジェネリックスキルの含意するものについて、労働市場での評価尺度としての有効性について検討をした結果、企業のコンピテンシー評価は、必ずしも一般性を有するものとは限らず、当該企業で高評価の社員の特性を分析した事例が一般的であり、一般的に構造化して把握し、育成していくという性格は持ちにくいことが明らかになってきた。第二に、ジェネリックスキルの育成について効果的であると考えられている教育内容・方法の実践事例の収集・分析については、アメリカ及びオーストラリアの大学訪問調査を行い、教育内容だけでなく教育方法や評価方法と連動した教育プログラムを組織的に開発している事例について情報収集を行うことができた。各国のアクレディテーションや教育制度との関係を整理し、これらの事例の一般化が可能か今後検証していく予定である。
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