2008 Fiscal Year Annual Research Report
潜在的な数学的能力の測定用具の活用化に向けた開発的研究
Project/Area Number |
19330204
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
中原 忠男 International Pacific University, 次世代教育学部, 教授 (90034818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 敦三 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50168621)
小山 正孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30186837)
飯田 慎司 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20184351)
山口 武志 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (60239895)
山田 篤史 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (20273823)
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Keywords | 数学的な潜在力 / 学力 / 知能 / 数学達成度 / 測定用具 |
Research Abstract |
平成20年度においては申請書に記載した次の研究を進め、以下のような結果を得た。 (1)潜在力の理論的な研究 これについては、潜在力と知能、数学達成度との違いについてさらに検討を加えた。そして、潜在力は知能ほどの生得性はなく、他方で達成度ほどの学習性は有していないことなどその特性を一層明確にした。またこのことから、子どもの潜在力が低い場合にその要因が何によるのかを明らかにすることが課題として指摘された。 (2)潜在力の測定用具の第2次案の開発・調査研究 昨年度開発した第1次案には「論理」の問題や「パターン認識」の問題で学校間格差などが見られた。その点を再度検討し測定用具をさらに修正し、第2次案を作成した。その問題を用いて、小学4年生と中学2年生を対象にして調査を行い、正答率や項目分析等を行った。その結果を測定用具には内的一貫性や信頼性があることが示された。 (3)測定用具の活用方法の基礎的研究 これについては、主として潜在力と数学達成度との関係を分析検討した。その結果、潜在力と達成度得点には比較的強い相関があること、対潜在力達成度差などの指標から算数教育の成果を相対的に特徴付けることができること、操作と論理的推論が達成度に与える総合的的影響が大きいことなどの結果が得られた。
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Research Products
(2 results)