2008 Fiscal Year Annual Research Report
2方向テーパープレートを用いた鋼・合成構造部材の力学性能の解明と合理的活用法
Project/Area Number |
19360206
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山口 隆司 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 准教授 (50283643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 邦征 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70216307)
鈴木 康夫 宇都宮大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50431698)
橋本 国太郎 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教 (40467452)
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Keywords | LP鋼板 / 幅方向テーパー / 鋼製橋脚 / 鋼桁 / 耐荷力 / 合成構造 / PBL / ずれ止め |
Research Abstract |
本研究課題は,鋼橋の合理化を一層促進するため,鋼板の圧延工程で製作可能な板幅方向に板厚を変化させる多様な幅方向テーパー鋼板を提案し,その構造性能の解明と合理的な活用法について検討を行うものである.平成20年度は,以下のテーマについて検討を行った. ・幅方向テーパーを用いた箱形断面柱の力学性能の解明 ・幅方向テーパー鋼板を腹板に用いた鋼1桁の力学性能の解明 ・断面内にテーパーを有する部材の摩擦接合の力学性能の解明 ・テーパー鋼板を用いた鋼・コンクリート合成構造のずれ止め構造の力学性能の解明 上記のテーマについて,実験あるいは数値解析を行った結果,以下の成果を得た. 1.幅方向テーパー鋼板を有する箱型断面鋼製橋脚の耐震性能を実験的に検討した結果,幅方向テーパー鋼板を用いた場合,等厚板を用いた鋼製橋脚と比較して,塑性率が大きくなり,変形性能が優れていることがわかった. 2.幅方向テーパー鋼板を腹板に用いた鋼I桁の曲げおよびせん断強度は,等厚板のそれらと比べて数%程度の強度上昇しか見られなかったものの,変形性能は改善されることがわかった. 3.断面内にテーパーを有する部材の摩擦接合の力学性能を確認した結果,通常の等厚部材の摩擦接合と同等のすべり係数およびすべり耐力を確保できることを確認した. 4.テーパー鋼板を用いたPBLの引抜きせん断挙動を実験的に検討した結果,等厚板を用いたPBLと比較して変形性能が能が向上するとともに.ピーク荷重後の残存耐力が向上することがわかった.
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Research Products
(2 results)