2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360208
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
森 猛 Hosei University, デザイン工学部, 教授 (10157860)
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Keywords | 主桁・横桁交差部 / 疲労損傷 / 疲労き裂進展解析 / 2軸荷重 / ルート破壤 / 有効切欠き応力 / 疲労強度評価 / 主応力 |
Research Abstract |
主桁・横桁交差部の疲労安全性評価手法を確立することを最終的な目的し、本年度は板曲げを受ける十字すみ肉溶接継手がルート破壊する場合の疲労強度評価法と主応力変化する応力場での疲労強度と疲労き裂進展挙動に関する検討を行った。 荷重伝達型の十字溶接継手の疲労破壊起点としては,溶接止端部と溶接ルート部が考えられる,溶接ルート部から発生したき裂を表面に現れるまでに検出することは難しいため,その防止のための疲労強度評価は鋼構造物を維持管理する上で特に重要である.十字溶接継手がルート破壊する場合の疲労き裂発生・進展性状や疲労強度については,既に数多くの検討がなされているが,その多くは軸方向荷重を受ける場合を対象としている.しかし,構造によっては,主板に板曲げ生じる場合も考えられる.ここでは,モデル試験体の疲労試験と板厚や溶接サイズなどをパラメータとした疲労き裂進展解析の結果を報告するとともに,板曲げを受ける十字溶接継手・ルート破壊の疲労強度評価式を提示した.その成果は、土木学会論文集で2010年度に条件付きではあるが掲載される。 主桁・横桁交差部は、車両の走行により主応力の方向が変化する応力場となる。このような応力場を再現するための試験体と試験方法について検討した上で、疲労試験および応力測定試験を実施した。そして、主応力方向が変化しない応力場では,疲労き裂は主応力と直交する方向に進展する、主応力方向が変化する場合,疲労き裂はジグザグに進展し,その方向は主応力直交方向と一致しない、という結果を得た.その成果は2010年度の土木学会年次大会で発表する予定である。
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Research Products
(5 results)