2007 Fiscal Year Annual Research Report
挙動のあるひび割れに対する外壁補修工法選定技術と補修効果検証技術の確立
Project/Area Number |
19360250
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大久保 孝昭 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 教授 (60185220)
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Keywords | ひび割れ / ひび割れ挙動 / 補修材料 / 補修工法 / 工法選定システム / 補修効果検証 / 評価試験 / 促進試験 |
Research Abstract |
本研究は鉄筋コンクリート造および木造建築物の外壁のひび割れ補修を対象として、合理的なひび割れ補修工法の選定システムのプロトタイプと現場における補修効果の検証技術を確立することを目的としている。本年度は初年度の研究として基礎的な調査・試験を実施し、下記の成果を得た。 1.ひび割れ補修に関するブリーフィング技術を確立するために、西日本、北海道の居住者に対し「補修に関する要望アンケート調査」を行い、ユーザー認識の基礎資料を得た。 2.ひび割れ補修材料・工法について現状の技術を調査し、補修材と工法の分類・整理を行った。 3.広島及び札幌における実建築物のひび割れ挙動調査を実施し、ひび割れが常時開閉していることを実証し、ひび割れ挙動に及ぼす気象因子や建築部位の影響を定量的に明らかにした。 4.各種ひび割れ補修材の評価方法を確立するため、ひび割れ挙動の繰返し負荷試験方法を提案し、基礎試験データを得た。特に、本年度はひび割れを生じさせた試験体を種々の補修材、補修工法で補修し、「繰返し曲げ荷重」により補修部に挙動を生じさせて、補修の効果の持続性を確認した。 5.ひび割れ補修効果を現場で簡易に評価できる試験システムを開発することを目標とし、実験室レベルの透気試験装置を開発して実験検討を行い、ひび割れ幅と透気量、補修前後の透気量との相関を明確にし、本試験方法の実用化の見通しを得た。
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Research Products
(5 results)