2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19360306
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鵜飼 重治 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 教授 (00421529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大貫 惣明 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10142697)
大塚 智史 (独)日本原子力研究開発機構, 次世代原子力システム研究開発部門, 研究員 (90421528)
皆藤 威二 (独)日本原子力研究開発機構, 次世代原子力システム研究開発部門, 副主任研究員 (30421530)
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Keywords | 超微細粒 / 酸化物分散強化 / ハード粒 / 複相組織 / 残留α相 / ナノ酸化物粒子 / α / γ逆変態 / 熱間圧延 |
Research Abstract |
(1) 複合組織制御法の開発 炭素濃度を0.03wt%、0.13wt%、0.2wt%に制御することにより、ハード粒である残留α相の体積割合を3レベルに変化させた複相組織を作製し、それらの材料の機械的特性を評価した。機械的特性は熱間圧延で形成される超微細粒組織に大きく依存することを明らかにした。 (2) 高分解能電顕による酸化物粒子形態の評価 変態γ相中に比べて残留α相中において、酸化物粒子は3nmサイズのナノ粒子として超微細分散することを明らかにした。残留α相中に析出する酸化物粒子は母相と整合性を維持していることがその理由と考えられる。残留α相がハード粒である理由は、ナノサイズ酸化物粒子による転位のピン止め作用によることが判明した。 (3) 複合組織形成シミュレーション解析 残留α相からなる複合組織は、A_<cl>点以上の温度での炭化物溶解に伴うα/γ逆変態駆動力の増加と酸化物粒子によるα/γ異相界面のピン止め力で説明できることが分かった。
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Research Products
(11 results)