2009 Fiscal Year Annual Research Report
トロイダルプラズマにおける共鳴磁場の巨視的不安定性に与える影響
Project/Area Number |
19360419
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
榊原 悟 National Institute for Fusion Science, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (90280594)
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Keywords | トロイダルプラズマ / 磁気島 / MHD平衡 / MHD安定性 / 共鳴磁場 / ヘリオトロン / 抵抗性交換型モード / 理想交換型モード |
Research Abstract |
磁場閉じ込め装置において、プラズマの高ベータ化は,経済的な炉を実現する上で必要不可欠である。しかしながら,プラズマ中に発生した巨視的不安定性がプラズマの高ベータ化を制限するため、その特性の理解,及び制御法確立に向けた実験が世界各国で推進されている.また,高圧力プラズマの平衡状態を定常維持するための閉じ込め磁気面の確保は必須であり,安定した炉運転の観点から工学的にも重要な課題である.磁気面は,不整磁場やベータ値上昇に伴う平衡電流の存在によりを乱れが発生し,その磁場フーリエ成分に共鳴した構造(磁気島)が発生する.本研究では,このような磁場構造の乱れと,プラズマ圧力に起因する交換型モードとの関係について明らかにするものである。本年度は,大型ヘリカル装置において外部より与えた摂動磁場の大きさと揺らぎの発生,抑制に関する実験を行った.特に摂動磁場強度を放電中に変化させ、MHDモードが実時間でどのように変化するかを観測した。摂動磁場強度の増加とともにMHDモードの回転が徐々に停止し,安定化する傾向が見られ,その閾値と揺動強度との関係について明らかにした.また,磁気シア,磁気井戸/丘など,安定性に大きく関係する磁場配位パラメータとMHDモード発生との関係についても実時間摂動磁場印加実験により、より詳細に調べた.
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Research Products
(1 results)