2009 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギースパークリングを可能とする燃料電池/電池(FCB)の開発
Project/Area Number |
19360434
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堤 敦司 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 教授 (00188591)
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Keywords | 燃料電池 / 電池 / 水素吸藏合金 / FCB / ニッケル水素 / 二次電池 / エネルギースパークリング / 燃料電池 |
Research Abstract |
エネルギースパークリング(微弱なあるいは間欠的なエネルギーを貯蔵し、パルス的に大出力で放電すること)を可能とする新型二次電池を開発するための基礎研究を行った。 特に本年度は、電気化学的な酸化還元反応や酸素ガス供給による充電(化学的充電)ができるFCBシステムの正極の開発のために二酸化マンガンに着目して研究を行った。 1)放電深度による二酸化マンガン電極のサイクル特性、充電/放電特性、反応性の変化を「定電流充放電実験」、「サイクリックボルタメトリー(CV)」を用いて評価した結果、1電子反応の場合、劣化の原因であるMn304の生成されることなく安定な二次電池の特性を有したことが分かった。 2)FCBシステムの特性を調べるセルの設計・製作を行い、これを用いて二酸化マンガンの酸素還元触媒能及び1電子反応後生成されるMnOOHの酸素ガスとの反応性(化学的充電反応)を評価した結果、酸素による再充電ができることや発電と同時に充電ができることが確認できた。
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