2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Studies on collapse limit deformation and Shear Strength of Old Wood Houses
Project/Area Number |
19380104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
林産科学・木質工学
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Research Institution | National Institute for Land and Infrastructure Management |
Principal Investigator |
TSUCHIMOTO Takahiro National Institute for Land and Infrastructure Management, 総合技術政策研究センター, 評価システム研究室長 (00261959)
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Project Period (FY) |
2007 – 2011
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Keywords | 倒壊限界変形量 / 最大耐力 / 軸組構法 / 枠組壁工法 / P-Δ効果 / 安全限界 / 耐震精密診断 |
Research Abstract |
(1)モルタル外壁を有する木造住宅の倒壊実験と限界変形・最大耐力の特定 解体除去予定の木造住宅のうち、比較的健全なモルタル外壁を有する木造住宅を大変形加力試験に供する。加力方法としては、現場の状況に応じて重機による加力または反力棟を使用した加力などの方法を選択する。載荷時の各部の変形、倒壊限界変形量や最大耐力を測定する。また、「木造住宅の耐震診断と補強方法」に基づいて建物の保有耐力を推定する。推定した限界耐力と変形能力に基づいて、 木造住宅が倒壊するまで加力し、このときの各部の変形および水平力を測定し、限界変形量、並びに最大耐力を得る。また、このときの建物重量等を推定してP-Δ効果の影響を排除し、復元力特性を導く。 (2)既存木造住宅のモルタル外壁の劣化程度の特定 前述の倒壊実験に供する住宅の加力方法と直交するモルタル外壁のうち、加力試験に影響を及ぼさない部位から、10cm四方程度の下地付きモルタル外壁を採取し、下地とモルタル間のせん断試験に供する。 (3)耐力要素を主に筋かいとした比較的新しい木造住宅の限界変形・最大耐力の特定 (1)とほぼ同様に実施する。 (4)木造住宅のおかれた温湿度環境とモルタル外壁の劣化程度の関係に関する検討 木造住宅が日常おかれている環境(温湿度、構造躯体の含水率、大気中の塩分度等)を測定する。一方、(2)において実施したモルタル外壁(下地付き)のせん断試験を同様に実施し、得られた最大耐力や変形能力と前述の環境データを比較し、その関連性を検討する。最終的には、木造住宅のおかれた環境から劣化度を予測する手法を提案する。 (5)耐力要素を主に貫とした比較的古い木造住宅の限界変形・最大耐力の特定 (1)とほぼ同様に実施する。 (6)木造住宅の倒壊挙動の解析的検討 拡張個別要素法を用いて、各種構法の木造住宅の倒壊挙動を推定する。このとき、モルタル外壁を有する木造家屋については、モルタル外壁の劣化度を係数として入力できるモデルを構築し、これに基づいた解析手法を提案する。
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Research Products
(9 results)