2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390082
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 徹 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
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Keywords | Dlg / 細胞膜裏打ち蛋白質 / beta-catenin / sFRP / Runx / 癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
Dlg-Runx-sFRP2-Wnt シグナル伝達経路の実体と生理的意義を明らかにすることを目的として以下の研究を行った。1) Runx と共沈する蛋白質を網羅的に質量分析によって解析し、A-MybがRunx と複合体をつくることを見出した。A-Myb が Runx による sFRP2 の転写に及ぼす影響をレポーターアッセイ、 RT-PCR、imunoblotting などにより明らかにした2) DIg側からDlg-Runx-sFRP2-Wnt シグナル伝達経路を明らかにするために、DIg結合蛋白質をyeast two-hybrid 法を用いて検索し、RhoA特異的guanine nucleotide exchange factor Net1 がDlg のPDZ ドメインに結合することを見出した。3)DIg-/-マウスでは、心室中核欠損(VSD)、口蓋裂、腎臓の低形成、尿管の異所開口、ミュラー管およびウォルフ管の発生異常などを起こすことを見出した。抗体染色、in situhybrdization により心臓、腎臓、神経堤におけるsFRP2や・-cateninの発現がDlg-/-マウスで変化しているかどうかを検討したが明快な結果は得られなかった。
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