2008 Fiscal Year Annual Research Report
小児の固形癌への革新的遺伝子治療法となる増殖制御型アデノウイルスの開発
Project/Area Number |
19390286
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小戝 健一郎 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90258418)
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Keywords | 遺伝子 / ウイルス / 癌 / トランスレーショナルリサーチ / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
本研究目的は、研究代表者が開発した「多因子で精密に癌特異化可能なCRA(m-CRA)を迅速効率に作製可能とする標準化作製技術」により、小児固形癌への革新的治療法を開発、確立することである。本年度はその目的に沿った当初の計画に従い研究を進め、具体的に以下の研究を行った。 1.小児固形癌へのSurv.m-CRAの開発 全ての癌を対象可能な遺伝子治療薬として既に開発しているサバイビン依存性増殖制御型アデノウイルス(Surv.m-CRA)を、小児固形癌への革新的治療法となるようにさらに改良し、in vitroでの性能評価を行った。具体的には、「精密な癌特異化(安全性)の向上」として、ウイルス増殖部のE1領域を、(a)EIAのmutant化、(b)EIBの発現を他の腫瘍特異的分子のプロモーター(特に小児固形癌も対象とするもの)で制御できるように改変した。また「治療効果を増強」させるため、治療遺伝子部に候補治療遺伝子を導入した。このような新型Surv.m-CRAを作製して治療効果をin vitroで効果を解析し、E1の改変による小児固形癌細胞株での癌特異的効果の増強、治療効果の増強という成果を得た。 2.染色体異常を標的とする新たなm-CRAの開発 新しい2つの分子の計4つのプロモーターで、EIAを発現制御する新型m-CRAを作製し、性能を解析した。異なる小児固形癌細胞株にて癌優位な治療効果を認めた。 *このように、1、2とも着実に成果をえており、来年度のin vivo実験での治療効果の成果がでれば、上記の最終目的を達成できると思われる。
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[Journal Article] Treatment with an adenoviral vector encoding hepatosyte growth factor mitigates established cardiac dysfunction in doxorubicin -induced cardiotnyopathy.2008
Author(s)
Esaki M, Takemura G, Kosai KI, Takahashi T, Miyata S, Li L, Goto K, Maruyama R, Okada H, Kanamori, H, Ogino A, Ushikoshi H, Minatoguchi S, Fujiwara T, Fujiwara H.
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Journal Title
Am J Physiol Heart Circ Physiol. 294(2)
Pages: H1048-1057
Peer Reviewed
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