2007 Fiscal Year Annual Research Report
非小細胞肺癌におけるEGFR遺伝子変異異常解析を用いたオーダーメイド治療
Project/Area Number |
19390367
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤井 義敬 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (40156831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00336695)
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
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Keywords | EGFR / 分子標的 / ゲフィチニブ / 肺癌 / エクソン20 / 遺伝子増幅 |
Research Abstract |
肺癌におけるEGFR遺伝子変異については、特にエクソン20の挿入変異に着目して解析をすすめた。この挿入変異は、検索した322例中7例、2.17%と無視できない頻度で存在していた。うち2例に於いて再発後にゲフィチニブの投与がなされたが、無効であった。すなわち、エクソン20の挿入変異は、むしろゲフィチニブ耐性に関与している可能性がある。以上の結果はLung Cancer誌に報告した。エクソン20には一定の頻度でpolymorphismが存在することもわかり、様々な臨床病理学的因子や、ゲフィチニブ感受性との相関検討を行っている。 一方EGFR遺伝子増幅と、ゲフィチニブ感受性との相関については、FISHを用いた解析を行った。この結果、EGFR遺伝子変異はゲフィチニブ投与後の予後と相関するものの、EGFR遺伝子増幅は、予後と相関しなかった。この結果はJ Cancer Res Clin Oncolに掲載の予定である。
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