2008 Fiscal Year Annual Research Report
局所脳律動変化にもとづいた言語機能局在同定と言語機能再建
Project/Area Number |
19390378
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平田 雅之 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (30372626)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00201046)
依藤 史郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80191675)
|
Keywords | 機能再建 / 機能局在 / 言語 / 脳律動 / 脳磁図 / ブレイン・コンピュータ・インターフェース |
Research Abstract |
1)非侵襲的脳機能同定法の研究 (1)脳磁図(MEG)での言語優位半球評価、言語機能局在評価 単語黙読課題を用いた場合、アミタールテストとの比較で85%一致、電気刺激によるマッピング法との位置の差は6.3±7.1mmであり、非侵襲的検査法として優れた方法であると証明された。現在、成果を英論文投稿中。 (2)MEG、皮質脳波(ECoG)を用いた脳律動計測 ECoGとHEGとで同一課題を用いて結果と比較している。解析ソフトBESAを用いて時間周波数解析、coherence解析を行っている。詳細な脳内処理過程が明らかになるとともに、言語領野に共通の律動帯域と特有の律動帯域があることが明らかになった。 (3)反復的経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いた言語機能評価 病院倫理委員会の承認を得た。新たに導入したrTMS装置での計測を計画中。 2)言語機能再建法の研究 昨年度に引き続き、ピ、ポ、ギ、ゴなど単純な発語時の皮質脳波を計測し、脳信号解読法としてsupport vector machineを用いた脳信号複号化により発語内容推定を試みている。初期成果が出つつある。言語機能再建の基礎となる、運動機能の解読も引き続きおこなっている。運動内容解読については3種の運動内容弁別が80-90%の正答率でリアルタイムに識別できることを明らかにし、英論文Neuroimage誌に発表した。
|
Research Products
(29 results)