2007 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェントゲル・bFGF複合体による新しいインプラントGBR法の開発
Project/Area Number |
19390498
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
赤川 安正 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00127599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津賀 一弘 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60217289)
久保 隆靖 広島大学, 病院, 講師 (60240876)
日浅 恭 広島大学, 病院, 助教 (60304432)
是竹 克紀 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50346508)
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Keywords | 再生医療 / 成長因子 / bFGF / ゼラチン / GBR |
Research Abstract |
インテリジェントゲル・bFGF複合体によるまったく新しいインプラントGBR法を開発することを目的として,本年度はまず,インテリジェントゲル・bFGF複合体のためのゲルの最適徐放速度に関する検討を以下のように行った。すなわち,雄性ビーグル成犬の下顎骨無歯顎部頬側に骨欠損(近遠心幅径:3mm,高さ:4mm)を準備し,Branemark社製機械研磨インプラントのスレッドが4ピッチ欠損部に露出するよう埋入した,露出部の骨再生の移植材として,(1)bFGF(10μg)・早期吸収型ゼラチン(含水率98%)複合体(2)bFGF(1μg)・早期吸収型ゼラチン(含水率98%)複合体(3)bFGF(10μg)・ゼラチン(含水率95%)複合体の3種類を用意し,各欠損に充填し,4週および8週後の組織像により評価を行った。観察期間の4週および8週ともに,すべての群において露出したスレッドは再生骨によりさまざまな程度で被覆されていたが,再生骨は4週および8週ともに,bFGF(10μg)・ゼラチン(含水率95%)複合体で多く観察され,ゼラチンキャリアの吸収速は含水率95%のものがインプラントGBRに有利であることが示された。現在,最適FGF濃度に関する検討を行っている。すなわち,含水率95%ゼラチンを用いたbFGF濃度の異なるインテリジェントゲル・bFGF複合体を作製し,ビーグル犬の下顎無歯顎部にて骨増生実験を行っており,来年度には至適FGF濃度を判定し,インテリジェントゲル・bFGF複合体によるインプラントGBR法の開発を目指す。
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