2010 Fiscal Year Annual Research Report
新生児集中治療を受けている子どもの家族に対する早期介入モデルの開発と評価
Project/Area Number |
19390561
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中山 美由紀 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70327451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 双美子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (40342232)
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Keywords | NICU / 育児支援 / 家族看護 / 家族発達 / ハイリスク児 |
Research Abstract |
本研究は、NICUに勤務する臨床の看護師とネットワークを構築するとともに、NICUに入院している子どもをもつ家族に対して、アセスメントツールの有用性を検証し、さらに健全な家族の育成、促進をするための介入方法について検討することを目的にしている。本年度の課題として、(1)改良した家族看護アセスメントツールの臨床での活用(2)臨床看護師とのネットワークの構築のための事例検討会(3)NICUに入院している子どもの家族に向けての介入のためのパンフレットの作成とその活用方法と評価(4)健康な子どもをもつ家族の変化についての調査。以上の4つの課題を実施した。 昨年度の結果から改良した家族看護アセスメントツールを臨床で活用を行っている。活用件数はまだまだ少ないが、病棟でのカンファレンスで役立っているとの評価を得ている。家族への早期介入に向けたパンフレット、産前訪問からの入院編、退院準備から退院1カ月までの育児編の2冊を作成した。10施設のNICUで活用することとなった。活用方法と評価についても臨床看護師と話し合い実践していく。次年度に評価は残すことになったが、活用の統一は今後の評価で重要であるため、時間を要したが、今後の課題としたい。臨床看護師ともこのパンフレットを活用した早期介入を含めて、ネットワークも継続でき、毎回20名程度の看護師が参加し、施設間の情報交換なども実施した。 ハイリスク児をもつ家族と比較するための健康な子どもをもつ家族を対象とした調査では、親役割、仕事役割と子どもをもつことによる変化、心理的健康度、親が認識する子どもの気質、親役割の関連を分析した。これらのデータから、NICUに入院している家族との比較も行い、学会発表した。
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