2009 Fiscal Year Annual Research Report
避妊・STD予防カウンセリングの開発とウエブを用いたサポートシステムの構築
Project/Area Number |
19390562
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
成田 伸 Jichi Medical University, 看護学部, 教授 (20237605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水流 聡子 東京大学, 工学系研究科, 特任教授 (80177328)
西岡 啓子 自治医科大学, 看護学部, 助教 (30458327)
矢野 美紀 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80347624)
齋藤 良子 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (20362767)
角川 志穂 自治医科大学, 看護学部, 講師 (70325918)
段ノ上 秀雄 自治医科大学, 看護学部, 助教 (40555596)
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Keywords | 避妊・性感染症予防カウンセラー / 育成プログラムの評価 / 避妊カウンセリング / e-ラーニング |
Research Abstract |
我々は本科研の助成を受け平成19年度に「避妊・性感染症予防カウンセラー」の育成について6日間の集合教育とウエブサイトを活用した自己学習によるプログラムを開発し、平成20年度からその教育を評価してきた。平成21年度は、育成プログラムを受講する介入群と、同期間自己学習教材で自己学習する比較群の避妊・性感染症予防関連の知識の獲得度や支援者自身のピル等に対する態度の変容について比較すること、また介入群について、カウンセリングロールプレイを受講前後に実施しその変化を比較することで、育成プログラムを評価した。研究対象者は介入群23名、比較群11名であった。知識の獲得状況と支援者自身のピルに対する態度は平成20年度調査とほぼ同様の結果が得られ、育成プログラムの受講が効果的であるという結果を得た。模擬クライエントを用いた避妊・性感染症予防カウンセリングのロールプレイでは、受講前と受講後のカウンセリングのロールプレイは、受講前よりも受講後のほうが評価が上昇した項目が多く、避妊・性感染症予防支援の技能の獲得は概ね達成されたといえる。このように3年間の研究を通じて、育成プログラム受講前後の学習効果は実証できたが、育成されたカウンセラーの実践自体を評価するには至らなかった。また、避妊・性感染症関連の最新情報へのアクセスを可能とすることで育成後のカウンセラーをサポートするウエブサイトサポートシステムの構築を目指したが、十分なものとはなっていないので、今後継続した研究が必要である。
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