2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の主体的な健康を創出・支援する老人看護専門技術の評価ツールの開発と検証
Project/Area Number |
19390565
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
正木 治恵 Chiba University, 大学院・看護学研究科, 教授 (90190339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 真理子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (70279834)
黒田 久美子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (20241979)
喜多 敏明 千葉大学, 医学部, 准教授 (00283078)
高橋 良幸 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (30400815)
鳥田 美紀代 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (50325776)
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Keywords | 高齢者 / 評価指標 / 健康アセスメント / 日常倫理 / セルフケア / 東洋医学 |
Research Abstract |
本年度は、高齢者の主体的な健康を創出・支援するための老人看護専門技術の評価指標を開発することを目的として、昨年度の専門看護師や老人医療専門医へのインタビューデータおよび東洋医学的視点を加味した高齢者への看護支援データなどから、項目化し、さらに検討を重ね、以下の3つの評価指標を作成した。 1.【高齢者の健康アセスメント指標】(18項目)2.【高齢者の日常倫理に基づく健康管理技術】(37項目)3.【高齢者へのセルフケア支援技術】(15項目) また、評価指標が医療者側からだけの視点に偏らないようにするために、高齢者自身が健康を創出していると思われる、地域在住の高齢者(2地区)ならびに高齢者ケア施設のフィールドワークを行い、【高齢者本人からとらえる健康】の指標(14項目)を付け加えた。 これらの項目には、先行研究で明らかにした高齢者を包括的に捉える重要な視点として<安定性><実現性><全体性>を反映し、東洋医学の視点ならびに歴史的価値観・文化的価値観や信念が加味されたものとして作成した。作成した指標は、高齢者の健康をより積極的・包括的に捉え、実践現場における高齢者ケア技術の質を高める評価ツールとして開発したことに意義がある。 平成20年度の繰越金によって、平成21年7月5日~7月9日にフランス(パリ)で開催された第19回国際老年学会(IAGG)で研究成果の公表および、意見交換を行った。専門家と意見交換を行い、項目修正の必要性等について示唆を得た。 次年度は、本年度作成した指標の予備調査を行って項目を精錬し、実践現場で利用可能な評価指標となるように検討を重ね、かつ信頼性・妥当性の検証を行い、評価指標を完成させる予定である。
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