2008 Fiscal Year Annual Research Report
中高年男性にテーラーメイドで行う体操習慣支援が健康増進に与える効果の検証
Project/Area Number |
19390569
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
神崎 初美 University of Hyogo, 地域ケア開発研究所, 准教授 (80295774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 貴文 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (60268068)
神原 咲子 近大姫路大学, 看護学部, 講師 (90438268)
新井 香奈子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (00364050)
芦田 信之 甲子園大学, 現代経営学部, 教授 (50184164)
坂上 元祥 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (20283913)
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Keywords | 体操療法 / 行動変容 / 中高年 / 健康増進 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
潜在メタボリックシンドロームの中高年者は、健康状態に危機感がなく動機付けも弱いためその行動変容には困難を極めている。全国で始まっている特定健康診査・健康診断事業でも、短時間や数回の健康指導によって改善を試みることの困難さや、関わるマンパワーの投入に比して費用効率が悪い等の課題があることが明らかとなっている。また、この制度の枠外となっている75歳以上の高齢者の健康をどう支援するのかも課題である。 そこで、本研究では、短時間でできる介入プログラムを開発し、75歳以上の高齢者も対象である兵庫県看護協会が主催する「まちの保健室」で、研究を実施する予定とし準備をおこなっている。 介入プログラムの作成にあたり、「まちの保健室」での健康相談前の待合い時間、つまり10分程度で回答でき、結果をすぐに集計することで運動習慣と食行動が把握でき、健康相談時にはそれらの改善点を看護師が容易に指摘できる質問紙を作成した。「運動習慣」に関する質問項目は、因子分析の結果、「面倒だから」「しんどいから」「一緒にする人がいない」「時間がない」「言い訳している」の5因子となり、食行動は、「食欲のズレ」「食べ方のズレ」「環境」「間食」「食べ物の好み」「行動パターン」の5因子となった。 一方、この調査表の弁別性を吟味するため、2企業(計120人)の就労者にフォーマティブリサーチを実施した。対象者となった男女の回答傾向に性差がみられたので、現在、男女特有の質問紙にするかを検討中である。また、因子の吟味を含め回答結果は現在分析中である。 一方、それぞれの因子をもとに行動の改善点が対象者にも一目でわかるレーダーチャートを作成し、それぞれに実践可能な行動計画を含む評価コメントを作成した。今後はこれを介入研究の健康指導プログラムに使用予定である。
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Research Products
(9 results)