2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19390571
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
麻原 きよみ St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 教授 (80240795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 恵美子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (70011054)
百瀬 由美子 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (20262735)
尾崎 章子 東邦大学, 医学部, 教授 (30305429)
大森 純子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (50295391)
小林 真朝 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (00439514)
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Keywords | 地域看護学 / 看護倫理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地域看護職(保健師と訪問看護師)の職業的倫理観育成のための体系的倫理教育ラダーを開発することである。平成19年度は、専門職倫理観の発達過程と遭遇頻度の高い倫理的問題を明らかにするため、新人保健師を対象とした倫理教育プログラムを試行し、さらに経験年数別に保健師・訪問看護師を対象とした倫理的課題についてのインタビューを行なった。 1)新人保健師を対象とした地域看護における倫理教育プログラムの試行 A市の新人保健師研修の一環として、入職4ケ月目の保健師15名にプログラムを実施した。入職後3〜9年目の保健師を対象とした先行研究と同様、自己の内省や価値の多様性の認識、職業アイデンティティの再認識と責任の自覚、今後の対応の再考などの介入効果が得られた。また新人保健師の特徴として、本プログラムを通じた日常の自身の葛藤の根源への気づき、専門職には倫理的な視点が不可欠である等の気づきが見られた。これらから新人保健師への本プログラムの有用性と適用可能性が示され、倫理的な視点をもったリーダーを育成するためにも、継続的な中堅以上の保健師の人材育成の教育研修と連動させた体系的倫理教育ラダーを開発する必要が示唆された。 2)専門的知識の収集 他の組織と連携した倫理教育プログラムの開発のため、専門家(ワシントン大学教授 Noel,Chrisman博士)からの指導および助言を得た。 3)保健師及び訪問看護師へのインタビュー調査 保健師及び訪問看護師16名を対象に、専門職倫理観の発達過程、遭遇頻度の高い倫理的問題に関するインタビュー調査を行ない、現在質的に分析を行なっている。 4)研究結果の普及と情報収集 本研究の結果を国内外の学会にて発表し、倫理教育に関心のある研究者と情報交換を行なった。また地域看護における倫理教育プログラムの普及のため、地域看護領域の雑誌において公表した。
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Research Products
(12 results)