2008 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者における転倒予防プログラム介入のランダム化比較試験
Project/Area Number |
19390573
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
村田 伸 Nishikyushu University, リハビリテーション学部, 教授 (00389503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 ミツ 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (60315182)
豊田 謙二 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (60244802)
大山 美智江 福岡県立大学, 人間社会学部, 研究員 (40448816)
村田 潤 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00304428)
山崎 先也 第一福祉大学, 人間社会福祉学部, 教授 (20352354)
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Keywords | 在宅高齢者 / 転倒予防 / 身体機能 / 認知機能 / 心理機能 / ランダム化比較試験 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度のベースライン調査が行えた高齢者330名のうち、187名と新たに155名を加えた計342名の高齢者の追跡調査を実施し、昨年度から実施しているウォーキングと太極拳の介入効果をランダム化比較試験によって検討した。ウォーキングの介入は、1回30分を週3日以上行えたのは全体の80%以上であり、太極拳はインストラクターの都合により週1回の頻度による実施であったが、約90%の対象者が3ヶ月間継続でき、ともに良好な参加率を示した。ウォーキング実施群、太極拳実施群、統制群について転倒予防効果を分析すると、ウォーキング実施群の転倒者数に減少傾向が認められたが、統計学的有意差は認められなかった。ただし、身体・認知・精神心理機能について二元配置分散分析により検討した結果、ウォーキングを実施することによる健康増進効果(下肢筋力や歩行能力などの身体機能ならびに主観的健康感や生活満足度などの精神心理機能が改善)が認められた(理学療法科学、印刷中)。 なお、介入効果の判定は昨年度と同様、26ヵ所の公民館および集会所を1日に2ヵ所のペース(1回の参加者20人程度)で巡回して調査した。調査者は研究代表者、研究分担者を含めて8人から10人程度(事前に面接技法や機能評価技術を習得した研究協力者を含む)で構成した。調査内容は、個人プロフィール、最近1年間の転倒歴調査、ADL評価、老研式活動能力指標、認知症検査、注意機能検査、精神的健康度を面接聞き取りによって調査した。また身体機能評価は、文部科学省体力・運動能力高齢者用調査項目を中心に行ったが、下肢筋力評価と重心動揺の測定もあわせて行った。 また、転倒予防効果が示されたウォーキングの介入について、より効果的な介入方法を探ることを目的に、多理論統合モデル(TTM)のステージ別に介入研究を実施中である。
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Research Products
(14 results)