2007 Fiscal Year Annual Research Report
中国の民族理論と民族間関係の動態-文化人類学的視点からの検証
Project/Area Number |
19401037
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
瀬川 昌久 Tohoku University, 東北アジア研究センター, 教授 (00187832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 治彦 武蔵大学, 人文学部, 教授 (80218148)
塚田 誠之 国立民族学博物館, 先端民族学研究部, 教授 (00207333)
長谷川 清 文教大学, 文学部, 教授 (70208479)
曽 士才 法政大学, 国際文化学部, 教授 (10196991)
松岡 正子 愛知大学, 現代中国学部, 教授 (70410561)
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Keywords | 中国 / 少数民族 / エスニシティー / 民族理論 / 費孝通 / 中華民族 / 同化 / 自己イメージ |
Research Abstract |
初年度である平成19年度は、国内における打ち合わせ会合、勉強会、ならびに分担研究者による海外調査を実施した。その概要は下記の通り: 2007/07/16打ち合わせ会合(会場:武蔵大学) 2007/08/25-09/05松岡正子・海外調査(雲南省シャングリラ市等) 2007/09/13-20上野稔弘・海外調査(四川省成都市等) 2007/12/09勉強会(会場:法政大学、講師:学習院大学・鶴間和幸先生) 2007/12/23-29菊池秀明・海外調査(広西壮族自治区桂平県等) 2008/02/29-03/09曽士才・海外調査(貴州省天柱県、錦屏県) 2008/03/08-15西澤治彦・海外調査(江蘇省南京市) 2008/03/17-27長谷川清・海外調査(雲南省路西県等) 費孝通の「中華民族多元一体構造論」についての勉強会では、特にその古代史に関する部分についての学説を、批判的に検討するとともに、その学術的評価を行った。また、分担研究者による各地における実地調査を通じ、四川、広西、貴州、江蘇、雲南等における少数民族と漢族との文化社会的相互作用の実態、ならびにそれについての民族幹部・知識人等の認識についての資料収集を行った。少数民族と漢族の混在する地域での実地調査からは、文献等では直接知ることのできない民族間の接触の実態が明らかになるとともに、現地の少数民族出身の知識人が多元一体構造論を独自の立場から解釈しつつ、自らのアイデンティティーや社会的地位の補強に応用している点が明らかになった。
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Research Products
(9 results)