2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国におけるプラントシステムの安全確保に必要な技術的基盤構築に関する調査研究
Project/Area Number |
19402004
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Research Institution | The Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
小木 和孝 The Institute for Science of Labour, 研究部, 主管研究員 (90124312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 徹 (財)労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (50332218)
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Keywords | 中国 / 原子力発電 / 化学工場 / 安全文化 / リスクマネジメント / リスクコミュニケーション / 社会的基盤 / 技術的基盤 |
Research Abstract |
平成20年度では、中国秦山原子力発電所と大亜湾原子力発電所、および上海の化学工場2社において、「社会的基盤」と「技術的基盤」の構築策を策定し、一部その検証も行った。 1.リスクマネジメント指標および実施ガイドの開発。中国の地域特性を考慮したリスク判定と目標管理手順を現場適用的に開発し、現場に応じたマネジメント指標および実施ガイドを作成した。 2.安全文化評価ツールの開発。調査対象としている企業において、中国版安全文化評価ツールを開発し、そのツールの信頼性と妥当性の確認を行った。 3.モニタリングシステムの開発。モニタリング項目やシステムの構成要素について検討し、管理実績と残存リスクをモニタできるシステムの構築を試みた。 4.欧州情報ネットの援用。情報ネットワーク構築のため、EU版大規模災害報告システム(MARS:Major Accident Reporting System)の手法を援用し、日中版MARSの構築を検討した。 5.企業コンプライアンスガイドラインの作成。企業コンプライアンスの構築のため、企業における社会的責任を確立するためのガイドラインの作成を行う。 6.教育プログラムの開発。日本企業の経験をヒアリングと事例収集によって把握し、中国企業の実情に合わせた教育プログラムの作成を試みた。
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Research Products
(2 results)