2010 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける地域コンフリクトの緩和・予防と「共生の知」の創出
Project/Area Number |
19402005
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
伊藤 哲司 茨城大学, 人文学部, 教授 (70250975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 正樹 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (90182716)
金 光男 茨城大学, 人文学部, 教授 (10261728)
木村 競 茨城大学, 教育学部, 教授 (70241734)
岩佐 淳一 茨城大学, 教育学部, 教授 (10232646)
京樂 真帆子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (00282260)
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Keywords | 東南アジア / 地域コンフリクト / 共生の知 / サステイナビリティ学 / 学際研究 / ベトナム・インドネシア・フィリピン / 聞き取り調査 / 地域紛争 |
Research Abstract |
平成22年度の研究計画にそって、フィリピン調査(2~3月)、ベトナム調査(2月)、インドネシア調査(8月および2月)を、手分けしてそれぞれ分担者が行った。また日本国内の元難民のベトナム人コミュニティの調査(2月)も実施した。最終年(4年目)である今年度は、これまでの3年間に行った調査をさらに継承発展させ、各地域での協力を踏まえながら、おおむね順調に進めることができた。フィリピンでは、フィリピン国軍と反政府武装勢力との紛争で両側に直接関わった希有の人物や紛争激化回避の知恵である「投降」経験者などから聞き書きを重ねるなど、さらに調査を深めた。ベトナム(およびベトナム関連)では、ホーチミン市(サイゴン)などで元南政府軍の兵士だった人々の見方、また「英雄の母」の称号を持つ女性の現在についての一次資料をさらに得て、日本におけるベトナム人コミュニティについても調べた。インドネシアでは、アチェとバリ島・ケドガナン村で現地調査を行い、いわゆる「共有地の悲劇」を起こさない協働的地域ガバナンスによる地域資源管理のあり方などをさらに研究した。7月には、オーストラリア・シドニーで開かれた国際平和研究学会(IPRA)で、その時点までの発表を行い、多くのコメントを受けることができた。また複数の書籍や論文執筆にも取り組み、成果を形にした。それらを総合して、4年間を総括し、最終報告書を作成した。
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Research Products
(9 results)