2007 Fiscal Year Annual Research Report
韓国の産業技術革新における日本人エンジニアの役割に関する調査研究
Project/Area Number |
19402027
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
深川 博史 Kyushu University, 大学院・経済学研究院, 教授 (30199153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 英美 九州大学, 大学院・経済学研究院, 准教授 (80404078)
清水 一史 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (80271625)
久野 国夫 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (90136416)
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Keywords | 韓国 / 産業技術革新 / 日本人エンジニア |
Research Abstract |
本研究は、韓国の産業技術革新への日本人エンジニアの役割を明らかにするために、韓国企業を訪日本して、日本人エンジニアからヒアリングを実施することを当初め目的とした。そのために、研究準備段階においては、様々なルートを通じて、日本人エンジニアとの接触を試みた。しかし、計画開始後しばらくの間は、適当なヒアリング対象が、なかなか見つからず、韓国企業に現役として勤務する日本人エンジニアからのヒアリングは、容易でないことが判明した。 そのため、ヒアリング対象を当面の間、現役として韓国企業に勤務する方々だけではなく、過去に技術移転に関与した日本人エンジニアに拡大することとした。これらの方々からのヒアリング内容は、過去の話が中心となったが、韓国企業との接触に経験豊富な、熟練の技術者からのヒアリングでは、韓国の技術風土などについて、歯に衣を着せない、鋭い意見も聞かれた。結果的に、過去と現在の技術移転の比較、技術革新への関与の状況について有益な意見を聴取することができた。 韓国企業に勤務する現役の日本人エンジニアについては、技術移転に関与した方々からのヒアリングを継続しながら、様々なルートを通じて探し続けた。その結果、プロジェクト開始後、しばらくして、サムソン中央研究所の常務(日本人エンジニア)という、本研究テーマに最適の方を探し当てた。この方については、1度目は会社の外でヒアリングを行い、一定の期間を置いて、2度目は会社の中で、ヒアリングを行った。ヒアリングの内容は刺激的で、本研究には極めて有益なものであり、ヒアリング内容を、調査ノートにまとめることができた。今後は、この方を中心にネットワークを拡げていき、日本人エンジニアの技術革新への関与の状況について調査を進める計画である。
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Research Products
(4 results)