2008 Fiscal Year Annual Research Report
韓国の産業技術革新における日本人エンジニアの役割に関する調査研究
Project/Area Number |
19402027
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
深川 博史 Kyushu University, 経済学研究院, 教授 (30199153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 英美 熊本大学, 法学部, 准教授 (80404078)
清水 一史 九州大学, 経済学研究院, 教授 (80271625)
久野 国夫 九州大学, 経済学研究院, 教授 (90136416)
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Keywords | 韓国 / 産業技術革新 / 日本人エンジニア |
Research Abstract |
本研究の第2年目は、初年度に比べて、比較的順調に、調査を進めることができた。初年度にヒアリングを行ったサムスン中央研究所の常務の方に加えて、サムスン建設、サムスン電子の方にコンタクトを取り、双方ともに、ヒアリングの承諾を得た。研究協力者とともに、ソウルを訪問し、長時間にわたってインタビューを実施した。また、この過程で、ソウル・ジャパンクラブの事務局とのコンタクトに成功し、同事務局から、在韓日本人エンジニアの活動について、実情を聞くことができた。同事務局によれば、在韓日本人エンジアの多くは、韓国における技術開発への関与内容について、その公表に消極的であり、上記サムソン関係者以外に、コンタクト可能な在韓エンジニアは多くない、とのことであった。ただ、活動する日本人エンジニアの数自体は、少なくないとの事であり、今後、少しずつネットワークを拡大することで、インタビュー範囲の拡大も可能と思われる。 第2年目の最大の収穫は、サムスン中央研究所の方を日本に招聘して、この方を囲んだ研究会を実施したことである。「サムスンにおける事業戦略と技術経営」と題して、在韓日本人エンジアから見た、サムスンの事業経営について、詳細な報告を行って頂いた。研究会は、九州大学のワークショップとして開催し、本プロジェクトの研究分担者を中心に活発な討論を行った。討論は、長時間に及び、本研究プロジェクト遂行にとっての収穫はきわめて大きかった。当日の発表内容を含めた、討論内容については、他の関連ヒアリングとともに、調査研究ノートとして、近々まとめる予定である。第3年度はこれらの研究成果を踏まえて、さらに詳細な調査を実施する計画である。
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Research Products
(6 results)