2008 Fiscal Year Annual Research Report
ホリスティックな材質測定によるブラジル熱帯林の戦略的持続経営
Project/Area Number |
19405029
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
土川 覚 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30227417)
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Keywords | ブラジル / 熱帯林 / 材質測定 / データベース / 原産地・品質証明 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本研究は、ブラジル熱帯材を対象として、具体的かつ有効な「原産地・品質証明」手法を提示することを目的として計画されたものである。 バイオマスが再生可能な資源であるためには、その原産地の持続可能性が担保されていなければならない。とりわけ、脆弱な生態系である熱帯林ではなおさらのことである。そのためには、単なる伐採禁止を求めるのではなく、「森林を持続可能な方法でマネジメントをし、そこから産出される木材を中心とするバイオマス資源の原産地・品質証明をして、消費者に確実に木材製品の価値を伝えて売買する」=「熱帯林の戦略的な持続経営をする」ことが、ブラジル森林地帯の地域社会としての安定性を保つうえでも重要である。今年度は、人工林の材質同定を立木あるいは丸太状態で実施できる手順の確立を試み、ブラジル現地にて打ち合わせおよび野外実験を行った。 まず、平成20年10-11月に土川、山本がブラジルを訪問し、サンパウロ連邦大学Yamaji教授、ARAUPEL社Marafiga氏らとブラジル固有の人工林木であるアロウカリアの物性評価に関する研究打合せを行った。続いて21年1月には、山本および名古屋大学大学院生が再度ブラジル・ARAUPEL社を訪問し、同社社有林においてアロウカリア材の物性評価に関する非破壊実験を行い、立木状態での材質測定を応力波および近赤外スペクトルから高い精度で実施できることを証明した。
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Research Products
(1 results)