2007 Fiscal Year Annual Research Report
東シナ海沿岸域におけるガラモ場の分布とその流れ藻への寄与
Project/Area Number |
19405033
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小松 輝久 The University of Tokyo, 海洋研究所, 准教授 (60215390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道田 豊 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20323628)
石田 健一 東京大学, 海洋研究所, 助教 (40232300)
鰺坂 哲朗 京都大学, 地球環境科学研究科, 助教 (40144349)
青木 優和 筑波大学, 生命科学研究科, 講師 (70251014)
上井 進也 京都大学, 農学研究科, 研究員 (00437500)
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Keywords | 流れ藻 / ホンダワラ類 / 東シナ海 / 台湾 |
Research Abstract |
東シナ海沿岸のホンダワラ科植物の分布,特にアカモクの分布を明らかにするために,今までほとんど報告がなかった台湾を平成20年4月20日から26日に訪問した.行政院農業委員会水産試験所を訪問し,アカモク分布に関する情報交換を行った.また,基隆にある台湾海洋大学を訪問し,情報交換を行った.現在のところ台湾の水産試験所および台湾海洋大学にはホンダワラ類の研究を行っている研究者はいないことが判明した.台湾の海洋調査船に乗船し,東シナ海における流れ藻の分布調査が可能かどうかについて尋ねたところ,乗船は可能であるが,東シナ海における広範囲の調査計画が今のところないということであった.今後,連絡を取り合って,そのような研究航海が組織されるときには乗船できるように相談することになった.中国大陸に最も近い金門島を訪問し,海藻相の調査および情報収集を行った.また,澎湖島を訪問し,海藻相の調査を行った.それらの結果について現在,取りまとめ中である.平成21年度にはもう一度訪問し,ホンダワラ類についての調査を行うことにした.海洋科学技術センター地球シミュレータにより計算された海洋表層の高解像度の流速値をもとに,中国沿岸から春季に流れ藻が流出した場合についての計算を行った.その結果,3月に中国沿岸の浙江省沖合いから流出したアカモクに見立てた仮想粒子は,5月に東シナ海の大陸棚縁辺部に達し,その後,一部は,対馬暖流により日本海に,また一部は黒潮フロントにそって日本沿岸に到達することが明らかになった.
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Research Products
(4 results)