2007 Fiscal Year Annual Research Report
舞踊創作学習での複合的な感性情報の活用〜インクルーシブな舞踊教育の充実を目指して〜
Project/Area Number |
19500514
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
西 洋子 Toyo Eiwa University, 人間科学部, 教授 (40190863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 晴子 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障基礎理倫研究部, 第2室長 (90329318)
服部 元史 神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (00252792)
吉川 京子 金沢大学, 教育学部, 准教授 (70162914)
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Keywords | 舞踊教育 / 創作学習 / 感性情報 / インクルーシブ |
Research Abstract |
本年度は、舞踊の創作課題として、学習者が舞踊の本質であるイメージや動きを同時に感受できる複合的な感性情報を検討し、それを抽象的な3DCGアニメーションとして舞踊教育に活用するための以下の3つの基礎的な研究を行った。こうした複合的な感性情報を創作課題とする実践は、日本の舞踊教育においてはこれまで全く行われていないことから、本研究は極めて独創性が高い研究であるといえる。 (1) 舞踊の本質であるイメージと動きを複合的に盛り込んだ感性情報を、抽象的な3DCGアニメーションとして提示するために、どのような要素を映像化するのかについて検討し、3種類の映像を制作した。(2) 制作した映像から、学習者はどのようなイメージや動きを想起するのかを検討するために、大学生200名を対象に運動・感情評定調査を実施した。結果として、3種類の映像は固有の運動やイメージの質をもつものとして鑑賞されることが明らかとなった。(3) 妥当性が検証された創作課題を用いて、インクルーシブな舞踊教育場面を想定した統制的な創作実験を実施し成果や課題を検討した。結果として、3種類の映像は、新しい舞踊創作課題として、教育場面への活用が充分に期待されるものと判断された。
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Research Products
(1 results)