2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500521
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本間 三和子 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80241800)
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Keywords | 女子アスリート / 高身長 / タレント発掘 / 成人身長予測 |
Research Abstract |
平成19年度において,2001〜2003年「競技者育成プ面グラム・エリート教育事業(日本水泳連盟シンクロ委員会)」応募者への追跡調査により収集した成熟時身長の判明者(40名)について,BTT法による予測身長と成熟時身長の比較ならびに,一般女子(非アスリート)を対象とする先行研究との比較分析を行った結果,以下の点が明らかとなった.1)シンクロ選手を対象とした成長速度曲線パラメータは,一般女子のそれらと比較して大きな違いは認められなかった.2)身長予測値と成熟時身長との間には,有意な直線的な相関関係が認められた(r=0.857).3)しかしながら,成熟時身長が160cm以上の場合は予測身長が低く見積もられ,それ以下では高く見積もられる傾向にあった. 本研究では高身長者の見極めに用いる身長予測プログラムの開発が目的であることから,高身長者において予測身長が低く見積もられることは問題である.そこで,平成20年度では,165cm以上の高身長者を対象に身長データの追加収集を行い(34名),高身長者の持つ成長曲線パラメータの特徴を分析した.成熟時身長によって被験者を普通身長群(165cm未満,31名)と高身長群(168cm以上,28名)に分類し,BTT法による予測身長と成熟時身長の差を比較したところ,高身長群の予測身長が顕著に低く見積もられることが再確認された(普通身長群:-0.12±2.81cm,高身長群:-6.35±4.46cm).また,各群の成長速度曲線パラメータを比較した結果,1)最小成長速度年齢,最大成長速度年齢は,高身長群が0.6歳程度,有意に低く,2)最小成長速度,最大成長速度および最大成長速度時現量値は,高身長群が有意に高い値を示す,ことが明らかとなった.こうした高身長者が示す成長曲線パラメータの特徴は身長予測における評価基準として活用できるものと考えられる.
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Research Products
(1 results)