2009 Fiscal Year Annual Research Report
運動と食事の介入がラットの寿命、インスリン抵抗性に及ぼす影響
Project/Area Number |
19500562
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
押田 芳治 Nagoya University, 総合保健体育科学センター, 教授 (10169295)
|
Keywords | インスリン抵抗性 / 運動療法 / 食事制限 |
Research Abstract |
カロリー制限単独または有酸素運動との併用が骨格筋でのインスリン感受性に与える影響を検討した。F344/NSlc雄性ラット(7週齢)を1)自由摂餌/安静群、2)自由摂餌/運動負荷群、3)カロリー制限/安静群、4)カロリー制限/運動負荷群、の4群に分けて飼育した。カロリー制限群は摂食・絶食を交互に行った。運動負荷群はトレッドミル走を週5日行った。その結果、運動群では、副睾丸周囲脂肪量は自由摂餌とカロリー制限下ともに各安静群と比較して有意に低下した。安静群ではカロリー制限により体重と副睾丸周囲脂肪量が有意に減少した。各群の空腹時血糖値、インスリン値と高分子アディポネクチン濃度には有意差を認めなかった。OGTTではカロリー制限と運動によって血糖値が改善したが、併用によってさらに改善することはなかった。インスリンクランプ法におけるGIR値(mg/kg BW/min)は、カロリー制限、運動で増加し、その併用による改善がみられた。GLUT-4発現量は運動によって増加したが、カロリー制限による変化は認めなかった。以上の結果より、カロリー制限と運動はともに骨格筋でのインスリン感受性を改善する
|