2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500688
|
Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
沖田 美佐子 Nara Women's University, 生活環境学部, 特任教授 (70079242)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 幾代 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (20144636)
冨岡 加代子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (90368671)
川上 貴代 岡山県立大学, 保健福祉学部, 講師 (10254567)
村上 泰子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (90326413)
横山 純子 奈良女子大学, 生活環境学部, 特任准教授 (60389038)
|
Keywords | C型慢性肝炎 / 脂肪肝 / 非アルコール性脂肪肝炎 / 食事療法 / エイコサペンタエン酸 / 亜鉛 / 免疫能 / 脂肪酸 |
Research Abstract |
1. 慢性肝疾患の栄養療法に関する研究 (1)慢性肝炎における亜鉛補給の有効性 C型慢性肝炎患者のIFNα-2bとリバビリン併用療法時に亜鉛を投与した結果、非投与例に比しALT値が有意に改善され、肝機能の改善に亜鉛の補給が有用であることを認めた。 (2)エイコサペンタエン酸(EPA)補給の慢性肝炎患者の免疫能改善効果 C型慢性肝炎患者のIFNα-2bとリバビリン併用療法時にn-3系多価不飽和脂肪酸であるEPAを48週投与した。その結果、併用療法時にみられるリンパ球の減少の抑制やTh1/Th2比の上昇を認めた。赤血球膜リン脂質のアラキドン酸/EPAモル比と白血球数、好中球数やリンパ球数の間に有意の負相関が認められたことからEPA補給による免疫能の改善効果が期待された。 2. 人間ドック受診者における脂肪肝有病者の栄養指標と臨床検査値、血清サイトカイン、サイトケラチン(CK)-18について (1)岡山市内において健診受診者の食事調査、身体計測、臨床検査成績から脂肪肝の有無と栄養指標や諸検査値の関連について検討した。調査に同意の得られた96名のうち脂肪肝有病者は男性42例(54.5%)女性3例(13.6%)であった。男性脂肪肝例では非脂肪肝例に比べBMI、体脂肪率、腹囲、皮下脂肪厚が有意の高値であるとともに、血糖値、HbA1c、ALT、AST、AST/ALT比、TG値の高値、HDL-choの低値とともにアポトーシス指標であるCK-18断片の高値を認めた。脂肪肝の中には非アルコール性脂肪性肝炎も存在すると考えられ、早期からの栄養指導、運動指導による脂肪肝の改善が必要であることが示された。 (2)奈良県内における健診受診者の食事調査、身体計測、臨床検査、サイトカイン測定結果から、メタボリックシンドローム有病者と脂肪肝有病者について栄養指導の効果を比較検討し評価した。
|
Research Products
(5 results)