2009 Fiscal Year Annual Research Report
工学基礎教育における組織的教育力による学びの文化形成の実践的研究
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19500825
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 克比古 Kanazawa Institute of Technology, 基礎教育部, 教授 (80329367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中 勉 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (40148151)
高 香滋 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (90175422)
谷口 進一 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50440483)
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Keywords | 組織教育学 / 数理教育 / 学習支援システム / 学びの文化形成 |
Research Abstract |
平成21年度は、前年度のトライアルの研究成果を、全学的に、工学基礎(数学、物理、化学)教育に適用した。具体的な研究実績は以下の通りである。 1.本研究組織のメンバーが中心となって、今年度は、工学基礎教育を担当する全教員(約30名)が参加し、『平成24年からの数理教育-ますます多様化する入学生への対応』をテーマにFD活動を展開した。とくに、平成21年度の入学生の学力診断や授業効果(報告書に纏めた)をベースに、課外学習の成果を正課(授業)の成績に反映するなど、現行カリキュラムの改善を決めた。 2.学生同志が学ぶ仕組みに関して、各種アクティブラーニングとして、授業(統合課題やレポート)での学びあいやeラーニングでのコミュニティーによる学びあいを導入し、学生相互での学習を奨励し、その効果を授業アンケートで測定した。 3.課外で学ぶ仕組みに関して、前年度に引き続き、数理考房のプロジェクト活動を展開し、本研究組織メンバーのアドバイザーのもとで、プロジェクトメンバーが数学技能検定試験(2回/年)の資格取得のための自主的に相互学習した。 4.教員と学生間で学ぶ仕組みとして、前年度にスタートした数理アドバイザーによる『基礎数理ミーティング』を、工学基礎教育を担当する全教員(約30名)が数理アドバイザーとなって、開催した。対象学生は、学力診断で下位の学生80名で、ミーティング回数は延べ300回となった。 5.以上の工学基礎教育の授業、課外にわたる学習活動を通じて形成された、本学の学生の学びの状況を授業アンケートや数理の学習に関するアンケートなどで調査・分析した。(学内報に掲載)また教員からも、FD活動の一環として、教育アンケートを行い、組織的な教育の状況を把握した。さらに、2に関して、教員から提示されたレポート課題を課題集としてまとめた。 6.5の成果などを国内外の関連する学・協会学に講演発表や論文発表した。
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Research Products
(8 results)