2007 Fiscal Year Annual Research Report
家族性乳癌原因因子BRCA2に結合するPALB2の、相同組換えにおける機能の解析
Project/Area Number |
19510057
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山添 光芳 Wakayama Medical University, 医学部, 准教授 (00284745)
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Keywords | 相同DNA組換え / DNA修復 / 家族性乳癌 / BRCA2 / PALB2 / DT40細胞 |
Research Abstract |
1.ニワトリPAB2 cDNAの同定 先にクローニングしたニワトリPALB2 cDNAの断片をもとにRACE法によって全長cDNAのクローニングを計画していた矢先に、NCBIのデーターベースに全長のニワトリcDNA配列が報告された(accession#XM_414873)。ヒトとニワトリのPALB2蛋白はほぼ同じ大きさで、アミノ酸配列はC末端半分の方がより高い相同性を持っていた。 2.PALB2破壊細胞の樹立 ニワトリPALB2のC末端が欠失するような破壊細胞を樹立することができた。すなわちPALB2遺伝子は、DT40細胞の増殖に必須ではなかった。 3.PALB2破壊細胞の表現型解析 (i)増殖速度:野生型よりも増殖速度が有意に遅かった(倍加時間10.6時間cf.野生型8.0時間)。しかしBRCA2破壊細胞の方がより遅い増殖であった(倍加時間11.7時間)。 (ii)DNA損傷に対する感受性:PALB2破壊細胞はシスプラチンやカンプトテシンに対して野生型細胞より強い感受性を示したが、BRCA2破壊細胞ほど強い感受性ではなかった。 (iii)DNA損傷後のRAD51蛋白の細胞内局在:細胞に電離放射線を照射すると、野生型細胞では核内にRAD51蛋白質の集合が複数の焦点として確認できるが、PALB2破壊細胞では焦点の数、強さともに野生型ほど顕著ではなかった。
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[Journal Article] Cells deficient in the FANC/BRCA pathway are hypersensitive to plasm a level of formaldehyde2007
Author(s)
Ridpath JR, Nakamura A, Tano K, Luke AM, Sonoda E, Arakawa H, Buerstedde JM, Gillespie DA, Sale JE, Yamazoe M, Bishop DK, Takata M, Takeda S, Watanabe M, Swenberg JA and Nakamura J
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Journal Title
Cancer Res 67
Pages: 11117-11122
Peer Reviewed