2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19510061
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
岡崎 龍史 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 講師 (50309960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津山 彰 産業医科大学, 医学部, 准教授 (10194218)
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Keywords | p53 / 遅延型突然変異 |
Research Abstract |
若年マウスに放射線被曝させると,加齢に伴いT cell受容体の突然変異率が上昇する事を報告した。本研究では,若年時の放射線被曝によって誘発されるDNA損傷に対する防御システムの破綻が,長期に渡り突然変異率の増大さらには発がん等に関連すると考え、,そこにはP53遺伝子が深く関与していることを解明しつつある。すなわち,p53遺伝子はDNA損傷細胞の修復とアポトシスによる排除に関連しているが,放射線被曝により加齢とともにp53遺伝子自身に突然変異が生じ,損傷修復やアポトーシスを起こすような機能を果たさなくなるため,突然変異率が増加すると考えた。これまでに,8週齢にて3Gy γ線照射されたp53(+/+)マウ界およびp53(+/-)マウスとも,遅延型突然変異がみられた時期(それぞれ72週齢および56週齢)において,アポトvーシス活性の低下および活性型p53タンパクの発現量の低下していたことを認めた。またp53遺伝子の存在する11番染色体の転座率は,Tcell受容体の突然変異率の変化と同様,加齢に伴い上昇した。さらに,8週齢で照射され56週齢となったp53(+/-)マウスから,T cell受容体の突然変異において異常細胞とされるCD3+CD4+細胞を選別収集し,その細胞のp53遺伝子配列を検索したところ,エクソン7の5'側のイントロン部分においてヘテロな点突然変異が2例みつかり,その対照となるCD3+CD4+細胞ではそれを認めなかった。これは加齢に伴いp53依存性監視機構が破綻したと考え,p53遺伝子の加齢において重要な役割を担っていると考えられる。
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Research Products
(1 results)