2007 Fiscal Year Annual Research Report
フルオラスタグ法によるペプチド性天然物およびそれら同族体の合成研究
Project/Area Number |
19510225
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
中村 豊 Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences, 応用生命科学部, 准教授 (20267652)
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Keywords | フルオラス化学 / ペプチド性天然物 / コンビナトリアル合成 / 環状ペプチド / 海洋天然物 |
Research Abstract |
ホヤより単離された環状ペプチドであるビストラタミド類ならびに非天然型の同族体を一挙に多種類合成すること目的として、フルオラスタグとオリゴエチレングリコール(OEG)タグを組合せたフルオラスダブルミックチャー合成法で16種類のビストラタミド様マクロラクタムの合成を検討した。C端側のメチルオキサゾールおよびオキサゾールアミノ酸の両鏡像異性体にOEG単位の異なるOEGメチルエーテルを導入し、これらを混合してミックチャーとした。中央のバリンチアゾールアミノ酸はフルオラスタグ法で調製した。さらに、N端側のアラニンおよびバリンのチアゾールアミノ酸の両鏡像異性体をパーフルオロアルキル鎖長の異なる4種のフルオラスBoc基を用いたフルオラスミックスチャー法で合成した。これらを順次N端伸長法で連結し、保護ヘキサペプチド16種類のミックスチャーとした。ここで得られたミックスチャーをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離すると、OEG単位にしたがって4つのヘキサペプチドのミックスチャーに分画することができた。この4つの画分のうちOEG単位が一番短い画分をフルオラスシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離すると、パーフルオロアルキル鎖長の短い順に流出し、4つのヘキサペプチドに分離することができた。分離された4つのヘキサペプチドの両端保護基の除去後、閉環反応を行うことで、ビストラタミドHとその非天然型同族体3種を好収率で与えた。このように、フルオラスダブルミックスチャー合成法がビストラタミド様マクロラクタムの合成に有効な手法であることを明らかにすることができた。
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Research Products
(2 results)