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2008 Fiscal Year Annual Research Report

隋唐時代における道観の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 19520047
Research InstitutionRyukoku University

Principal Investigator

都築 晶子  Ryukoku University, 文学部, 教授 (00115601)

Keywords中国哲学 / 東洋史
Research Abstract

・本研究の目的は、中国の隋唐時代に建立された道観(道教寺院)について、文献史料のデータを集積し、この時代における道観の全体的な鳥瞰図を作成することにある。具体的には、同時代史料である石刻史料を中心に、史書、地理書、地方志、道蔵・道観志などの宗教関係史料などから道観の史料を収集し、(1)道観の名称とその変遷、(2)造営年代、(3)場所、(4)造営者、(4)規模、(6)居住道士、(7)付属施設、(8)その他の項目を立てて、データ化していきたい。この基礎的なデータを作成することによって、従来、主に思想・教義、国家との関わりを中心に論じられてきたこの時代の道教の実態を解明する糸口を提供できよう。
・昨年度は、同時代史料である石刻史料を中心に、地方志、道蔵および道観志の宗教関係史料などの膨大な史料群に重点を置いて史料収集を行い、データ化を進めた。(1)石刻史料については、道観史料の収集をほぼ終了し、一定の分析を進めた。なお、今年度も新出史料についての情報を収集し、道観史料を確認する必要がある。(2)道蔵・道観志の宗教関係史料についても、道観史料の収集をこれもほぼ終了し、一定の分析を進めた。(3)宗教関係史料については、伝承と史実の混清がみられ、史料としてどう扱うかという問題が浮上している。あらかじめ予想されたことではあるが、この問題についてはより慎重に取捨選択の方法を検討してみたいと考えている。歴史研究という領域において宗教をどう位置づけるかという問題とも関わると思われるからである。(4)宋元時代の地方志についても、道観史料の収集を一定限終了し、他の史料群と比較照合する作業を併行して進めた。同じ道観であっても、時代によって名称が変遷し、後代の史料では前代の名称が記録されていないことがあり、この点もデータとしてどう処理していくのかが検討課題となっている。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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